カタログの基礎知識

カタログ制作費の内訳とは?見積りでトラブルにならないための注意点

2024.01.31 水

会社案内パンフレットや商品カタログを制作・印刷する際、気になるのがコスト面です。物価や人件費が高騰するなか、少しでもコストを削減したいというのが担当者様の思いでしょう。

しかし、ここで注意していただきたいのが、サービス内容に対して料金があまりにもお得すぎる見積もりを提示された場合です。このような場合、こちらが意図したサービスが料金に含まれていなかったり、含まれていたとしても丁寧に工数をかけて作業を行ってもらえなかったりするリスクがあるのです。

この記事では、タクトシステムの見積の実例を紹介し、カタログ制作にかかる費用の内訳を解説します。

制作費の内訳を知ることによって、どのような費用が本来必要なのか、高品質なカタログを制作するにはどのような費用がかかるのかを理解し、トラブルを避けることができるようになります。

タクトシステムのカタログ制作費【実例】

まずはタクトシステムのカタログ制作費の実例から見ていきましょう。

媒体ページ数費用作業内容期間
教育関連小冊子8P25万円デザイン / DTP制作 / 校正2ヶ月
キッチン用品 商品パンフレット16P50万円 デザイン / 撮影 / 画像加工 /
 DTP制作 / 校閲 / 印刷(300部)
1ヶ月
業務用製品カタログ20P100万円企画提案 / デザイン / DTP制作 /
校閲 / 画像加工
3ヶ月
計測機器 総合カタログ34P150万円 企画提案 / デザイン / DTP制作 / 画像加工 /
 コピーライティング
5ヶ月
食品 新商品カタログ100P200万円 デザイン / 画像加工 / DTP制作3ヶ月
食品 総合カタログ52P300万円 企画提案 / デザイン / 撮影 / 画像加工 /
 DTP制作 / 校閲
5ヶ月

ページ数やどのような作業までを含めるかによって費用は大きく異なりますが、なんとなくのイメージは掴んでいただけるかと思います。

自社である程度の形が出来上がっている状態で のご依頼でしたら費用も削減できますし、反対に全くの新規制作の相談で、企画提案から入らせていただく場合は、費用が膨らみやすいです。

もちろん個別の事情によって、必要なサービス・不要なサービスは異なりますので、正確な金額が知りたい場合はお気軽にお問い合わせフォームから見積もりをご依頼くださいませ。

カタログ作成にかかる費用の内訳とは

続いて、より詳細なカタログ制作費の内訳を見ていきましょう。

例として、100ページ(表紙周り4ページ+本文96ページ)のカタログを見積もり項目の順番に沿って考えてみます。

お見積書(例)
番号内容数量単価金額(税別)
企画・構成費一式300,000円300,000円
取材・原稿作成一式250,000円250,000円
撮影費一式150,000円150,000円
表紙デザイン一式150,000円150,000円
本文レイアウト・フォーマット作成一式50,000円50,000円
DTP編集・校正(均し単価)96ページ15,000円1,440,000円
その他素材費一式100,000円100,000円
印刷費3,000部300円900,000円
 小計3,340,000円

①から⑧の費用について、どのような内容なのか詳しく見ていきましょう。

①企画・構成費

カタログ案件全体を通じた企画や構成設計にかかる費用です。目安は、案件全体の金額の10~15%程度ですが、どの程度まで委託するかによって金額が変わります。

たとえば既にカタログの趣旨やターゲット、表現方法などが細かく固まっている場合はこの費用は下がります。

②取材・原稿作成

コピーライターが現地に赴き取材をしたうえで、原稿作成をおこなう場合の金額です。内訳としては「取材費」「交通費」「原稿作成」が含まれますが、商品カタログなどでは不要の場合も少なくありません。

③撮影費

商品画像を自社で用意せず、カメラマンに撮影してもらう場合は撮影費がかかります。内訳は「撮影費」「機材代・雑費」です。

撮影にあたって必要な小道具がある場合やモデルさんを呼ぶ場合などは、その分の費用もかかります。

④表紙デザイン

その名の通り、表紙デザインにかかる費用です。表紙デザインはそのカタログを読んでもらえるかどうかだけでなく、企業イメージも大きく左右します。

なお、表紙デザインがなぜ重要なのかについては下記の記事で詳しく解説しております。

■参考記事

⑤本文レイアウト

レイアウト・フォーマット作成は、カタログや会社案内の「見やすさ」が決まる重要な部分になります。

表紙がいくら華やかなカタログでも、骨組みがしっかりしていなければ、視認性や可読性が足りずに機能性が低いものに仕上がってしまいます。

この後の工程で発生するDTP編集(文字の流し込み)をスムーズに行うためには土台作りが大切になります。

⑥DTP編集・校正

DTPとは、デザイナーが作成したフォーマットをもとに、専用ソフトを使用して文字や写真、図版を配置していくことです。原稿を紙面に落とし込んでいきます。

また、タクトシステムには専用の校正担当者がおりますので、この段階で校正を行い、間違いや誤字脱字等が無いかを丁寧にチェックします。

⑦その他素材費

レンタルフォト、イラストやCG加工費などが含まれます。

イラストもレンタルする場合や描き起こす場合など、内容次第で金額が決まってきます。

⑧印刷費

ページ数量、用紙(種類や紙の厚さ)、加工方法によって金額が変わってきます。

単純に費用を抑えたい場合には、用紙や加工方法を見直すほかに、本文の内容をまとめてページ数量を減らす、という方法もあります。

タクトシステムはここが違う。高品質サービスの特長

タクトシステムのカタログ制作は、品質の高さを求めるお客様に特にご満足いただいております。

特にカタログ制作にかかるほとんどの工程をタクトシステム内で行い、パートナー企業とのきめ細かな連携により一貫した品質保持が可能です。

ここからは、タクトシステムの高品質なサービスの中でも、特にお客様にご満足いただいているポイントについてご紹介いたします。

カタログ専門の校正部署が誤字脱字を防ぎます

タクトシステムでは、自社内に校正・校閲部門を構え、カタログの校正・校閲までをワンストップで行っております。

多くの業者では校正・校閲を別途専門の業者に依頼していただくケースが多く、お客様の作業負担となることもしばしばです。

校正・校閲を別の業者に依頼するとなると、カタログの表現の意図などを再度説明する二度手間も発生しますが、タクトシステムではお客様の意図を汲んだ校正・校閲が可能なため、貴重なお時間を無駄にしません。

1000ページを超えるカタログの作成も可能

タクトシステムは1,000ページを超えるカタログ制作ができます。

タクトシステムが1,000ページを超えるカタログ作成ができるのは、40年のカタログ制作で培ってきたノウハウがあること、経験豊富な専門スタッフ(デザイナー、DTPオペレーター、校閲スタッフ、画像加工スタッフ)が駐在し、高品質なカタログ作りにこだわっているからです。

1000ページ規模のカタログ作りができる業者は日本国内でも数が少なく、ボリュームのあるカタログ制作を希望されるお客様には、ぜひご依頼いただけましたら幸いです。

ヒアリングから納品まできめ細かな連携で満足のいく仕上がりに

お問い合わせ・お見積もり後のヒアリングから納品まで、関係部署やパートナー企業とのきめ細かな連携を行っています。

お客様の意図を詳しく汲み取った担当者がデザインや構成・色校など各段階で丁寧にチェックをしますので、 「思っていた仕上がりと違う」というミスマッチが起こりにくく、満足につながりやすいです。

【カタログ制作費】見積り時の注意点とトラブル例

ここからはカタログ制作費を見積もりした際、どこまでが費用に含まれているか、どの程度のサービスを行ってくれるか注意すべき点と、お得すぎる見積もりで起こるトラブル例について解説していきます。

修正に対応してくれない

トラブルの1例目は、修正に対応してくれないというものです。

「修正が1回まで、しかも軽微なものに限る」とされている場合があり、構成で大きなミスがあり修正をしてほしくても対応してもらえないというトラブルが起こり得ます。

修正の回数やどの程度の修正まで対応してもらえるか、修正が可能なタイミングなど、見積もり時に確認しましょう。

デザインや印刷が外注で意図とずれた仕上がりになる

トラブルの2例目は、デザインや印刷が意図とずれた仕上がりになるというものです。

全ての業者がデザイナーや印刷機械を自社で保有しているわけではなく、外注に頼っているという場合も少なくありません。

もちろん外注をしているからといって必ずしも品質が低いというわけではありませんが、一社で完結しない分、お客様の意図が伝言ゲームのようになってしまい意図が伝わりきらない場合があります。

作り直しによるトラブル

発注側の要望が変わり、提出したデザインを作り直さなければならず、倍の費用を請求されてしまったというパターンもあります。

制作会社も人件費がかかっていますから請求せざるを得ないこともあるため、依頼内容やデザインの方向性は社内で事前に固めておくことがおすすめです。

まとめ

この記事では、カタログ制作費の内訳とタクトシステムの品質の高さのご紹介、そして見積もり時に注意したいトラブル例について解説しました。

コスト削減も会社の利益のために大切な手段ですが、手段が目的化してしまうと、結果的に意図しない仕上がりのカタログ・パンフレットとなってしまって損をしてしまいます。

削減しても良いコストを見極めて削減をし、譲れないポイントについては品質を保てるよう、内訳をしっかりと確認するようにしましょう。

なお、カタログ制作費のコスト削減につきましては、下記の記事でも詳しく解説しておりますので参考にご覧ください。

■参考記事

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  • この記事を書いた人

近藤正成

~お困りごとをしっかり把握し、課題解決をご提案~ 業務効率化や集客・販売促進活動支援などをお客様の課題にあわせてわかりやすくご案内しています。

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